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パニック障害による通勤困難 [出社困難]

パニック障害の場合は、いろいろ症状の出方や症状の出る場所に個人差はありますが通勤電車の中で特に強く症状が出るために出勤困難となる場合があります。これは会社の中の問題では全くなくて通勤だけの問題なので会社に着いてさえしまえば普通に仕事は出来てやる気がないわけでもありません。ですからもし職場が近くて徒歩や自転車で通えたりすると何の問題もないわけです。もしフレックスタイムとかで通勤混雑時を避けて通勤できれば通いやすくなります。会社が嫌なわけでもなく仕事にやる気がないわけでもないので何らかの通いやすい配慮をして頂けると助かります。ただ最初にも書きましたようにパニック傷害は症状の出方が様々なので会社の中でも(会議室などの密室)で症状の出る方もいます。

睡眠時間の確保と自分の時間 [睡眠]

日々忙しくされてる方達にとっては睡眠時間の確保はとても大事なことで、何とか疲れを翌日に持ち越さないように睡眠をしっかりとって頂きたいと思います。でも仕事から帰ってほっとすると、やはり自分の時間が欲しくなるというのも当然で、しばらくボーっとしていたり何かで気分転換をしたくなるものです。確かに気持ちの切り替えのためには、そういう時間も必要なのですが、それでも睡眠時間を削ってしまうと疲労が蓄積して段々仕事の能率を落としてしまい結果帰るのが遅くなるという悪循環にはまってしまいます。平日はどんなに削っても5時間は睡眠をとって頂きたい。休日出勤をしている方はそれでも足りないかもしれません。本当は普段の日も帰宅してからゆっくりする時間がとれて、そして更に睡眠時間が確保できるのが理想なのですが、厳しい状況の人もたくさん見てきました。私流の意見ですが、激務を乗り切る上で大事なことは、どんなに忙しくても寝ることと食べることだけは省略しないことなのですが。

目立たないところで頑張っている人達に気が付いて欲しい

日々の業務をちゃんとこなしつつ通院されている方もたくさんいらっしゃいます。当初は眠れないとか疲労倦怠感とか吐き気下痢めまい等の自律神経症状とかでかかり始めているのですが、世の中には誤解が多くて、そういう方達は精神的に弱いとか、怠けているとか、そういう言い方をする方達もいます。でも通院されている方達を見ているとかなり違っていて、目立たないところで頑張っていたり、精神的に強いと思っているような人に仕事を押し付けられて、でも黙々とこなしていたり、本人は一杯一杯なのに後輩の面倒を見ていたり、他の人の心配をしていたりとやらなくても良いことをやっていたりする方達も結構いて、こちらとしてはもう少し自分の身を守れば良いのにと思ってしまいます。言えるのはこういう人達は周りに余り不平不満を言わず、自分の中にため込んでいたり、それでもまだ自分はちゃんとやれていないと思っていたりも(相当頑張っていても)します。そしてこういう時に上司の方は気が付いていないんですね。こういう方達は案外目立たない事が多いというのもありますが、それどころか全然見ていない上司はこういう方達が地味であるが故に逆に評価を下げてしまったりもします。そして表に出て目立っていて実は裏で怠けているという要領の良い人を評価したりもします。そうするともうそこの部署は最悪ですね。

精神的に強い人が破綻すると重症化する。 [過重勤務]

何をもって精神的に強いというかは別として、自分は頑張れる、潰れはしないはずと思っている方も世の中には結構いると思います。でもやはり人間は不死身ではないわけで、毎日終電過ぎ、時に泊り込み、休日も出勤、残業100何十時間なんて事を続けるといつかは破綻するのは当然の流れです。そういう人をたくさん見てきました。自分がこういうところ(心療内科や精神科)に来る事になるなんて考えてもみなかった。無縁だと思っていたと皆さんいわれます。症状の出方はいろいろですが、それはあるとき突然にやってきます。もちろん前兆のある場合もありますが、あっても目の前に仕事が一杯あるので構ってもいられません。そうこうしているうちに朝、急に起き上がれなくなったり、激しい動悸、吐き気、めまい、呼吸苦などの体調不良という形で出てきます。忙しい最中というよりも仕事が滞っていたり、少し落ち着いていたりする時に出易いようです。それでも休めなかったり、せいぜい半休ぐらいで出勤したりしていると症状はどんどん悪くなり業務にも支障が出てきて、気力や集中力も落ちてきてこりゃおかしいぞということでまずは内科に行かれることが多いようです。一般的な検査や診察で特に異常がないことも多いです。でストレスのせいでしょうといわれて我々のところへ来るという順番になります。ただ自分は大丈夫だと思っていらっしゃる方達はかなり限界まで体を酷使しているので簡単にはよくなりません。薬を使う場合もありますが。必要なのは休養です。患者さんの強い希望で休まず仕事のペースを落として様子をみる場合もありますが大体は無理です。体調がもどるにはかなりの時間がかかる事が多いです。半年とか一年とか、それまでのダメージの程度によります。仮に良くなって復帰しても今までのようには頑張れなくなっています。ちょっと無理をするとすぐ症状が出るようになって(一種の防衛反応と思いますが)不安が付きまとうようになります。これは本人にとっても会社にとってもすごい損失だと思います。
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人事の方とのやりとり

日々の仕事の中で私たちのような仕事をしている医者はいろんな職場の人事担当者にお会いします。特に休職者の病状が落ち着いて復職が近くなって来ると職場とのやり取りが必要になってきます。そういう中で思うのは会社によって対応がかなり違うということです。メンタル不調者を何とか回復させて復帰させたいという熱意のある方もいますし、全く事務的な対応だけの方もいますし、もっと露骨に辞めさせたいとう空気を漂わせている方もいます。もっともクリニックに足を運んでくるような方はかなり理解のある方か職場にしっかりとした対応システムがある場合ですけれども。いろんな職場の休職者のフォローをしてきましたが、職場のほうから上司や人事担当者が出向いて来られるとか連絡をして来るというのは案外少なくて全体の1~2割のものでしょうか。個人情報の保護という問題もあり、時間的な手間ということもあり、こちらからも余り積極的にも動けません。実際は患者さんがこちらで話をして、その後職場に行って話しをしての、やや時間のかかる行ったり来たりのやり取りをする形になるのが実際は多くなっています。この辺りもう少し改善の余地があるのかなと思います。
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やはり予防

あたり前のことですが病気は何でも予防が大切。メンタル不調は一旦底まで落ちてしまうと以前のようにバリバリ働くのはとても困難になってしまいます。野球を喩えにするのは相応しくないかもしれませんが、頭部にデッドボールを受けた打者が腰が引けてなかなか踏み込めなくなるのに似ていて、仕事が立て込んで来たり、内容が難しくなってきたり、疲労がたまって来たりするとどうしてもブレーキがかかってしまって以前は出来ていたようなこともできなくなってしまいます。今ひとつの集中力が戻って来ない、踏ん張りが利かない状態が長く続いてしまいます。以前の辛い時の状態がフラッシュバックしてきて息苦しくなったり、動悸がしてきたり頭が回らなくなったりします。これは一種の防衛反応で体が勝手に反応してしまうようです。以前のようなパフォーマンスがなかなか戻らないことに本人も周囲ももどかしく感じます。会社の側からしても有能な社員を潰してしまうのはとても大きな損失です。クリニックの仕事をしていると時々とんでもない長時間労働の方が来られます。残業100時間なんて可愛いくらいです。もちろん受診する時間ができたということは既に潰れてきている状態なわけですが何とかそうなる前に会社(上司)が気が付いてもらわないと困るのは会社も同じなのですがね。
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なかなか書いていませんが [雑感]

あまり構えていても書けませんので、ありふれたことから書いてみます。
日々の仕事が相当忙しくて疲労が蓄積している方によく言うのは睡眠時間だけは確保して下さいということです。残業時間が80時間とか100時間とかになると多くの会社では産業医面談を受けるという形になると思うのですが、その中で重要なことは日々睡眠時間がどの程度確保できているかの確認と思います。これは同じ残業時間数でも通勤距離や家庭内の事情によって違ってきます。もちろん睡眠の質や元々どれくらい寝れば大丈夫だった人なのかの個人差によっても違ってきます。5~6時間寝れば大丈夫な人もいますし、8時間は寝ないとダメな人もいます。でも5時間を切るのが日常的になってきている場合は要注意でいずれ体調に影響が出てきます。起床時の疲労感や日中の集中力低下等ですが、そうすると仕事の能率が落ちて処理が遅くなり更に帰宅が遅くなるという悪循環にはまります。疲労感、徒労感がつのり先が見えなくなり、そのうちに気力も低下しうつうつとしてきます。そういうパターンにはまった方を多く見てきましたが、本人にとっても会社にとっても損失だと思います。
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