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精神的に強い人が破綻すると重症化する。 [過重勤務]

何をもって精神的に強いというかは別として、自分は頑張れる、潰れはしないはずと思っている方も世の中には結構いると思います。でもやはり人間は不死身ではないわけで、毎日終電過ぎ、時に泊り込み、休日も出勤、残業100何十時間なんて事を続けるといつかは破綻するのは当然の流れです。そういう人をたくさん見てきました。自分がこういうところ(心療内科や精神科)に来る事になるなんて考えてもみなかった。無縁だと思っていたと皆さんいわれます。症状の出方はいろいろですが、それはあるとき突然にやってきます。もちろん前兆のある場合もありますが、あっても目の前に仕事が一杯あるので構ってもいられません。そうこうしているうちに朝、急に起き上がれなくなったり、激しい動悸、吐き気、めまい、呼吸苦などの体調不良という形で出てきます。忙しい最中というよりも仕事が滞っていたり、少し落ち着いていたりする時に出易いようです。それでも休めなかったり、せいぜい半休ぐらいで出勤したりしていると症状はどんどん悪くなり業務にも支障が出てきて、気力や集中力も落ちてきてこりゃおかしいぞということでまずは内科に行かれることが多いようです。一般的な検査や診察で特に異常がないことも多いです。でストレスのせいでしょうといわれて我々のところへ来るという順番になります。ただ自分は大丈夫だと思っていらっしゃる方達はかなり限界まで体を酷使しているので簡単にはよくなりません。薬を使う場合もありますが。必要なのは休養です。患者さんの強い希望で休まず仕事のペースを落として様子をみる場合もありますが大体は無理です。体調がもどるにはかなりの時間がかかる事が多いです。半年とか一年とか、それまでのダメージの程度によります。仮に良くなって復帰しても今までのようには頑張れなくなっています。ちょっと無理をするとすぐ症状が出るようになって(一種の防衛反応と思いますが)不安が付きまとうようになります。これは本人にとっても会社にとってもすごい損失だと思います。
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